先月、新宿高島屋で開催された奥畑実奈さんの作品展を見に行ってきました。
昨年、家族で訪れた横浜高島屋での展示会で初めて彼女の作品に出会い、
その芸術性と独創性に心を打たれ、当院にも一作品を飾らせていただいています。
昨年の作品展の様子はこちら
今回の展示では、より一層その表現の幅が広がっており、「拡大する表現域」というタイトルがまさに体現されているように感じました。
「奥畑氏は、ネイルチップに装飾品の域にとどまらない芸術としての意思を授け、未踏の可能性を引き出しています」―新宿高島屋美術画廊パンフレットより
という言葉の通り、限られた小さな面に込められた構成・配色・質感は、ネイルアートという枠を超え、伝統と革新が融合した唯一無二の現代工芸でした。
漆を用いたチップの制作工程や、光沢感のある仕上げなど、すべてに手仕事の温もりと緻密な技術が宿っており、見る者の感性を揺さぶる力がありました。
異なる分野ではありますが、私たち歯科医療においても、限られた小さな空間の中でどれだけ丁寧な仕事ができるか、どれだけ細部に心を込められるかが常に問われています。
今回の作品展を通じて、改めて“手先の技術”の奥深さと大切さをあらためて実感し、日々の診療においても基本を忘れず、一つひとつの治療に真摯に向き合っていこうと気持ちを新たにしました。
奥畑さんの作品は、今回の新宿高島屋、そして5月19日まで開催された日本橋高島屋での展示を経て、今後も新たな発表の場が予定されているそうです。
ご興味のある方は、ぜひその唯一無二の世界を体感してみてはいかがでしょうか。
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