ボトックス治療
Botox
食いしばり・顎関節症などで
お悩みの方へ
歯並び、咬み合わせ、態癖（クセ）、ストレスなどが原因で、口元や顎まわりの筋肉が強張ると体に様々な悪影響が出ることがあります。歯科医院のボトックス治療は、緊張した咬筋を緩めて顎や歯へのダメージを軽減し、口腔機能を改善することが目標です。ボトックス治療と並行してナイトガード（マウスピース）や認知行動療法なども行い、根本的な解決に取り組むことも大切にしています。
乳児ボツリヌス症などで有名なボツリヌス菌ですが、ボトックス注射で使用するボツリヌストキシンはボツリヌス菌が産生するタンパク質を治療に応用した医薬品で、安全性が医学的に証明されています。ボツリヌス毒素そのものを注入する治療ではありません。神経伝達物質のアセチルコリンを抑制し、筋肉を弛緩（リラックス）させ、食いしばりや歯ぎしりによる肩こり、偏頭痛、顎関節症の痛みや違和感の緩和など、口腔機能の改善に効果を発揮します。
ストレスや無意識で起こる筋肉の緊張を、リラックスさせて筋肉を緩めることで以下のような症状が緩和したり、改善されたりすることがあります。
顎関節症
顎関節症は生まれつきの構造や顎関節へ負担がかかる癖、打撲や転倒など様々な理由から発症する症状です。
歯ぎしり（グライディングタイプ）
主に就寝中、歯全体を左右にこすり合わせてギリギリという音が発生します。ストレスや悪い咬み合わせの影響による筋肉の緊張から起こることが多いと考えられています。
食いしばり（クレンチング症候群）
無意識に歯を食いしばってしまう癖で、縦方向に咬み合わせる力が加わります。ストレスや精神的に緊張する状態が続くことが原因と考えられています。
ボトックス注射で改善が期待できます
食いしばりや咬み合わせで咬筋が発達している方は、エラ周りが大きく張り出していたり、オトガイといわれる下顎に梅干しのようなシワができることがあります。困ったお悩みですが咬筋に付随するものであれば、筋肉の緩みに伴って改善されることがあります。
エラの張り
鼻の下の縦ジワ
オトガイの皺
STEP1. 検診
まずはお口全体を検査し、口腔内の健康状態を把握します。むし歯・歯周病など治療を最優先した方が良いと判断した場合は、そちらの治療を優先的に行います。
STEP2. カウンセリング
問診票を元にボトックス治療が可能かどうか総合的に判断した上で、治療効果や料金について丁寧にご説明します。
STEP3. 施術
ボトックス注射を行います。施術は10分～20分程度で終わります。患者様の筋肉量や症状を加味して薬液を調整し、表面麻酔を行ってから注射を行います。
メリット
デメリット
ボトックス治療は筋肉の動きにアプローチし、あくまで症状を一時的に緩和させるための治療法です。まずは困った症状を引き起こしているそもそもの原因を探り、認知行動療法や歯列矯正などと並行してボトックス治療を受けていただくことが理想的です。
認知行動療法とは、まずどんな時に歯ぎしりや食いしばりが発生するのかを認知し、意識的に改善するために必要な行動を取り入れることを目的としています。
たとえば…
認知
行動
ボトックス治療の効果は
限定的なものとお考えください
ボトックス注射は注射後すぐに効果が現れるものではありません。施術後3日～4日で効果が現れはじめ、10日～14日後に最も効果が出るといわれています。治療の効果が持続する期間は短い方で3ヶ月、長い方で半年ほどと個人差があります。注射は一時的に症状を改善する限定的なものと捉え、根本的な治療（歯ぎしり・顎関節症・癖の改善など）と並行して行うことが理想的です。
※個人差があります
韓国ヒューゲル社製の
ボツリヌストキシン注射製剤
「BOTULAX」による治療を行っています
BOTULAXは韓国のKFDA（韓国食品医薬品安全庁）の基準をクリアした、安全性と効果を認められたボトックス製剤です。定期的に注入することで持続期間が長くなっていくと考えられています。
| ボトックス注射（保険適用外） | 38,500円 |
|---|
※料金は税込表記です
・治療後の注意
注射当日はすぐにご帰宅いただけますが、数日は微熱・赤み・内出血・倦怠感・重たい感覚などを憶えることがあります。時間と共に軽快します。
・副反応について
顔の筋肉が使いにくい・表情が強張る・いつもの顔と違うと感じることなどがあります。ほとんどの場合は時間の経過と共に症状が改善して、自然な状態へ戻ります。
ご注意
